「IJIME」

【ええことばやなあ】

私たちがそれを始めないのは、

 それが難しいからではない

  それを始めないから難しいのだ


   ボード・シェーファー「イヌが教えるお金持ちになるための知恵」



【ニシグチのそれなり考】 

「IJIME」


 
大津のいじめに関して、テレビで、新聞で、雑誌で
多くの人がコメントやメッセージを発信しています。



ニシグチ、迷いましたがやっぱり少しだけ発言します。



今、日本中の大人が、この事件について関心が高まっています。



コメンテーターたちは、
おおむね 学校や教育委員会に向けて
集中して批判を浴びせています。



見識豊かな人たちが、
いろんな意見や考え方、対処法などを発言しています。



ニシグチなりに共鳴できたり、
若干の反論があったりしますが、
多くの人たちがこの問題に
それぞれ真剣に答えていることについては、
いい傾向だと理解しています。



できれば、社会全体の関心事として
一過性に終わらずにいてほしいと願っています。



では、いったいニシグチは、何を言いたいの?



言います。



小学生や中学生の子や孫をもつ大人たちの
心配する対象のことなんです。



ニシグチの周りの人たちも、テレビで見かける街頭インタビューでも、
ほとんどが自分の子や孫がいじめられることをイメージして、
この問題に答えているのです。



又、多くの有名人が自分がいじめられた経験を話して、
今、いじめられている子にメッセージを送ったりしています。



ニシグチ、これらのことに反論する気は毛頭ないんですが、
うちの子が誰かをいじめていないだろうかとか、
昔、いじめた経験があるとかの
話がほとんど出てこない現実を考えたいんです。
又、考えてほしいんです。



冷静に「いじめ」の現場を想像します。
一人が多数をいじめていることは、まずありえません。
ほとんど、多数が一人をいじめているんですね。



と言うことは、
子や孫は確率的にいじめる側になる可能性が
圧倒的に高いはずですよね。



大人が子供時代を振り返ったとき、
いじめられた経験を持つ人より
いじめた人の方が多いはずなんです。



これが、真実だと思うんです。



確かに、いじめられている側からの叫びや
いじめを放置していた大人たちへの批判や
いじめに今あっている子たちへの愛情あふれるメッセージなど
を中心に番組作りも必要だし、重要だと思います。



しかしあえて、
確率的に高いいじめる側にスポットを
あてた意見を発信したり、
番組作りを考えてほしいんです。



これだけいじめ問題が発生する世の中を作った
加害者は、紛れもなく私たち大人なんです。



教育委員会や学校を犯人にするのは、簡単なんです。



「私は、むかしこんないじめをしました。
 そのときの理由は、こうでした。
 いじめた後の気持ちは、こうでした。
 そんな過去を持つ今の気持ちはこんなです」
こんな発言する勇気ある大人が
今こそ必要だと思います。



そろそろ、
現実(真実)に正面から
向き合わなければならない時に
来ているんではないでしょうか。



今までに、いじめで命を絶った子たちの
魂に向き合うためにも。