SO−KENスタッフ 悪戦苦闘

「『享年』『行年』『その数え方』 SO−KENスタッフのボヤキ」



今日のミーティングで「享年」「行年」「その数え方」話題がでました。

過去、SO−KENスタッフでこの議題でミーティングしています。



特に、「質問を相談者から受けた時はSO−KENとして統一した答え方をしよう」
なんですが、これが結構むづかしいんです。



まず、言葉のちがいですが、『享年』も『行年』同じ意味合いです。
宗派で正式に決められてるわけでは在りません。
寺院によって表現が違うように思います。



イメージ的には
『行年』は、この世で行(ぎょう)をした年数、いわゆる生きた年数。
『享年』は、単純になくなった時の年齢。



一番紛らわしいのが、その数え方です。
正式には、日本では元々「満年齢」という概念がなかったので、
「数え年」が正解だとSO−KENも理解しています。



しかしながら、寺院様が
「なじみのある満年齢でいいんじゃないの」
という考え方で満年齢で位牌や過去帳に書いている場合があるのです。



もっと紛らわしいのが、単純に満年齢に+1才して書いている場合もあるのです。
こうなってくると、故人様が無くなった時点でその年の誕生日を過ぎているかどうかで、
1才ちがってくるのです。



葬儀が終わって、一段落している時に位牌を初めてゆっくりと眺めた家族が
「あっ、年齢が違っている」ってことになることが結構頻繁にあるのです。



こんな時、SO−KENに問い合わせがきます。


単純に「正式には、数え年です」と言い切ってしまうと
後日、まずい問題がおこったりするのです。



そのため「数種類の数え方があるんですよ。よく寺院様とご相談されてはいかがでしょう」
となるのです。




ちゃんとした知識があっても、答え方に苦労することが多いのが、
こういった仏事の相談や質問なんです。



今回は、SO−KENスタッフの「心遣いの難しさ」やある種の「ボヤキ」を
聞いて頂きました。