スーパーそれなり考

<たかがカラオケ、されどカラオケ>

今回は、カラオケ文化について、特に選曲について
ドラマチックに「考」じてみたいと思います。



ニシグチは、選曲基準を3パターンぐらいもっています。



1番目は、誰もがそうであるように「好きな曲を選ぶ」である。


2番目は、自分がうまく歌えそうな曲かどうかです。
この選択基準も結構重要です。
特に最初の曲は、音域の少ないアップテンポの曲にします。
まずは、のどの準備運動ですね。
しっとり歌い上げる曲は、絶対に避けます。
過去に痛い目にあった経験が何度もあります。



そして3番目。
まず、メンバーのうちターゲットを一人に絞り込みます。
「その人(もちろん、女性です)が好きそうな曲を選ぶ」のです。
ポイントは、年齢からその人の青春時代を計算して、
彼女の胸キュン曲を推理して歌うのだ。

「あっ、この曲、私も大好き。懐かしいわあ。
 えっ、ニシグチさんいったい何歳なんですかぁ」
もう、彼女と私の心は一つにつながっています。



こう見えてもニシグチはジェントルマンですから、
その人に不謹慎なことをたくらんでいる訳では、
天地神明に誓ってありません。
いやキリストにも釈迦にも親鸞にも、誓ってありません。



しかしながら、推理がズバッとあたれば、
もう面白くてやみつきになること請け合いです。
カラオケの醍醐味はまさにここにありです。



そのためにも各時代のヒット曲は、抑えておかねばなりません。
いわゆる「美空ひばり」から「青山テルマ」まで勉強です。
「その人」の範囲を5才から90才まで広げるなら、
田端義夫」から「ポニョ」まで必要になってきます。



大変ですが、勉強する値打ちはあると思います。
それほどの感動がこの「ライフワーク」には、潜んでいます。



ただし、大きな感動がある分、災難もいつ訪れるかわかりません。
先日のニシグチの悲劇をカミングアウトします。



やっと順番が回ってきていよいよと言う時、
「その人」がトイレに立ってしまったのです。
「その人」がいないところでの熱唱ほど悲しいことはありません。
    (ちなみにその時は、中学時代の同窓会メンバーでした。
     40年前、ニシグチリストのベスト3に入っていた
     マドンナが「その人」だったのです)
 10人グループだったので次のチャンスは、
 その夜、とうとう訪れませんでした。