スーパーそれなり考

「2回目の変換」



ネット社会の怖さを論ずる人は多い。
ニシグチもそれなりに論じてみたい。



たしかに秋葉原の事件など、
ネット社会がもたらす負の影響は、否定できない。

パソコンや携帯でメッセージを書き込む時、
文字を変換しながら文章を作っていく。
これを「1回目の変換」と呼ぶことにします。



ニシグチが問題にしたいのは、「2回目の変換」なのです。
送られた文章を受け手は、「2回目の変換」を行います。


「死んだら!」とか「ヤツラを殺してえよ!」とかの書き込みも
ネットの世界では、無防備にさらされているのが現状である。


どうでしょう。
「死」とか「殺」なんて文字は、ある人の「脳内変換ソフト」では、
とんでもなく重々しく、恐ろしいイメージ又は画像に変換します。
戦時中の防空壕で「殺されるぞ!」は、想像を絶する戦慄がはしります。


又別の人は、単なるかるーい日常会話の一つであり、
ゲームの1シーン程度のイメージに変換します。



今、この国が色々な場面で病んでいる原因の一つは、
この「2回目の変換まちがい」とニシグチは、確信します。


「くさい!」いじめる人といじめられる人の変換違い。
「かわいがり」相撲部屋と一般の変換違い。
財政再建」永田町と地方の変換違い。
「年金」若者と高齢者の変換違い。
「残業」公務員と民間の変換違い。
「音楽」携帯で曲をダウンロード出来る者と出来ない者の変換違い。
「消費税」自民党民主党の変換違い。
「金メダル」ソフトと野球の変換違い。
「石油価格」投資マネーと消費者の変換違い。