スーパーそれなり考 6月1日号

『人生の達人』

「正月や 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
こんな一休禅師の一説があった。

年をとるほど あの世は近い
骨になる前に 早く目を覚ませ
         と言うメッセージだ。

仏教のなかでも、特に中心的な教えである。
人生訓としてことあるごとに心に刻んでいる。

しかしながら、好不調の波が大きいニシグチとしては、
時として、特にテンションの低い心理状態に陥った時、
いままでの人生を怠惰に過ごしてしまったのではないか、、、と
「あせり」に似たこころの状態を感じることがある。

結構、精神力が柔(やわ)なニシグチ、
脱出するまで時間がかかってしまうのである。

ところがだ。神は(いや仏は)見捨てなかったです。
出会ったんです。現れてくれたんです。
すとんと腑に落ちる「ことば」に巡り会えたんです。 

「長く生きたものには、
 生きた長さに見合う思い出が
 頭の中に詰まっている。
 退屈などする暇はない」 瀬戸内寂聴

 間違っているかもしれませんがニシグチは、こう理解した。

「過去のいかなる人生も、
 いいことも悪いこともすべてOKだ。
 大事なのは、それらを総動員して未来を生きよ。
 退屈などしている暇はないぞよ!」と。

今ふうにいいます。
  「やばいっ!」「グッときた」。